全世界には数え切れないほどの種類のハーブ(薬草)が存在します。
実はその多くは、そこいらじゅうどこにでも生えている雑草なのです。
ヨーロッパでは古くからその効能が認められメディカルな分野で幅広く活躍しています。
しかし、日本では現在のところハーブは食品扱いとなっています。
そのため、きちんとした正しい知識を教えてくれる場所や書物がとても少ないというのをご存知でしたか?
ハーブは種類によりその薬理効果も様々です。
癌に効果があるとされるもの、血糖値を下げるもの、風邪の症状を和らげるものやホルモンのバランスを調整するものなど、中には医師が処方してくれる薬と大差のないほどの効果の強いものもあります。
イギリスにはハーブ医学校[ハーブ医学協会認可]があり、そこで3~4年間ハーブを学び医学学士号を取得します。
その後500時間の臨床実習を得て試験に合格した者だけがメディカルハーバリストの資格が与えられます。
イギリスのメディカルハーバリストは日本の薬剤師とは違いハーブを用いて医療行為を行うことができます。
ヨーロッパでは自然療法に対する意識がとても高く、また患者側もどんな治療を受けるか選択肢があるのです。
どのハーブが自分に合うのか知る事は、とても重要です
飲んではいけないハーブもあるので注意しましょう。
・12歳以下のお子様やお年寄りの方
・アレルギーのある方(キク科アレルギーなど)
・妊娠中や授乳中
・お薬を服用している場合は必ず医師に相談してください。
・長期間飲用してはいけないハーブもあります。
ハーブティーにはコーヒー・紅茶・緑茶と同じように日常的に飲むハーブティーと漢方のように身体の諸症状に合わせて飲むメディカルハーブティーがあります。
日本でハーブは健康食品として扱われていますが、欧米では薬として処方されているものも数多く存在します。
したがって強いハーブには「長期・大量の飲用には注意しましょう」と記載があります。
この長期・大量の目安は個人差があり難しいのですが、一般的には2週間以上を長期とします。(海外では8週間が目安になっています)
一日の分量目安は5g程度です。(カップ2~3杯くらい)
いくら身体に良いからといっても短期間に多くの量をがむしゃらに飲んではいけません。
そして身体に合わないと感じたら、すぐに飲用はSTOPしましょう。
様々な薬用成分を持つハーブが数多く存在しますが、ハーブは日本では薬として取り扱いはされていません。
持病を持つ方が独自で薬の替わりにそれらハーブを用いることは、とても危険ですのでやめましょう。
その場合は、医師に相談の上でハーブを利用していただく事をお勧めします。
ハーブは食事療法の一環です。
効能や効果も医学的に立証されているものもあれば(成分が医薬品になっているハーブ・例えばメドゥスィート、こちらはアスピリンの原料になっています)
現在のところ立証されていないものも数多くあります。
現時点では研究段階にあるという薬草が世界中には、まだまだあるのです。
どのハーブが合うか、合わないか、それも個人差があります。
健康維持のためのアイテムの一つとして知っておけば、今後何かの役にたつかもしれませんね。
最近、園芸ショップなどでハーブをよく目にするようになりましたが、それらを自宅で栽培したら飲めますか?
そんなご質問をいただきます。
もちろん自宅栽培してフレッシュハーブを飲むことは可能ですが、1つだけ注意していただく点があります。
必ず[学名]を確認してから飲用しましょう。
中にはガーデニング用に品種改良された物や飲用には適さない品種もあるからです。
特に、野生の植物には毒性を持つものも、たくさん存在します。
類似植物には十分気をつけましょう。
ところで、カモミールと呼ばれているハーブがあります。
こちらは一般的に飲まれているほとんどが学名Matricaria recutita/ジャーマンカモマイルです。
Antbemis nobile/ローマンカモマイルという種もありますが、こちらはジャーマン種よりも香りが強く、成分の含有量が多いためエッセンシャルオイルや浴剤、ポプリなどの用途でよく使われます。
このように数あるハーブにも飲用に適しているものと、そうでない物があります。
※Antbemis nobile/ローマンカモマイルは香りが強く、少々癖のある味ですが、飲用可能なハーブです。
有効成分がパワフルなので、あえてこちらを飲用する場合もあります。
人気の高いローズですが、飲用に適したものはこちらの[学名]Rosa spp/バラ 。
ローズレッドはガリカ種のバラでガリカローズとも呼ばれます。
ピンクのダマスクローズは香りが高く、見た目の美しさにとてもひかれる方が多いのではないでしょうか。
しかし、いくら美しい薔薇といっても、庭に咲いているものをむやみに飲用してはいけませんよ。(笑)